なぜ、葬儀には思った以上にお金がかかるのでしょうか?
そうならないために、葬儀までにどんなことをすればいいかをまとめました。
葬儀には思った以上にお金がかかる?
終活にまつわるニュースを調べていると、少し気になるプレスリリースを見つけました。
「思った以上に葬儀にお金がかかる」という記事です。
気になった部分を引用します。
・葬儀において4割以上が費用を最優先、予算を考えていた方は3割程度に
・葬儀の予算と実際の費用の比較、半数以上が60万円以上の葬儀費用を見込む
・「実際に葬儀にかかった費用は想定と比べてどうでしたか?」と質問したところ、
『高かった(47.9%)』『安かった(8.2%)』『想定通り(43.9%)』という回答結果になりました。
株式会社ディライト
【葬儀費用に関する調査】およそ5割が「想定より高かった」と回答!貯金頼りの葬儀費用の現実が明らかに
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000136732.html
引用元では、喪主は何を重視したか、実際いくらかかったか、何にお金がかかったかなど詳しく書かれています。
とてもためになるアンケート結果なので、ぜひご覧ください。
「思ったより高くなる」のはなぜか?
いろいろな状況が考えられますが、
・葬儀の実際の相場を知らず、広告などに表示される金額と比較して高かった
・葬儀の流れを知らなくて、予想外のところでお金がかかった
・本人の希望がわからないため、できる限りのことをしたためお金がかかった
こういったことが原因だと考えられます。
喪主になる子の立場で考える
あなたの大切な人、仮に両親のいずれかを想定します。
その方がいま亡くなったとして、その方の葬儀を考えてください。
「生きている人の葬儀を考えるなんて縁起が悪い」とよく言われますが、
私たちは「家族との最期のひとときに“ぬくもり”を、遺される人々に”あんしん”を」テーマに、終活を人生設計と捉えています。
いつか訪れる大切な人との最期の時間を大切に過ごすために、少し想像してみてください。
何も知らない中で進む葬儀
大切な方が亡くなった時に、あなたに連絡が来ます。
気が動転している中、病院に行って、葬儀社に連絡して、打ち合わせをして、・・・という流れになることでしょう。
葬儀の形式、来てもらう住職さん、誰に来てもらうか、遺影の写真、飾るお花、・・・。
大切な人の突然の死に気持ちがまとまらない中、大切な方がどんな葬儀を希望しているかわからないため、言われるがまま打ち合わせが進みます。
様々な手続きを並行して進めないといけないため、忙しさの中で時があっという間に過ぎ去っていきます。
「思った以上に費用は多くかかったが、果たしてこんな葬儀でよかったのか?」
「もっと親のことを知っておけばよかった」
葬儀が終わった後、こんな疑問や悔いが残る方も多いようです。
葬儀の希望を知ることが費用の点でも内容の点でも大切
一方で、本人の葬儀の希望についてある程度知っていれば、このようにはなりません。
葬儀の形式、来てもらう住職さん、呼ぶ人など、希望通りに決めることができるでしょう。
このように、希望を聞いた時点である程度葬儀の流れがわかります。
そのため、想定外の事が起こって「思った以上にお金がかかった」ということは少なくなるでしょう。
「本人が望んだ葬儀」なので、内容についてあなたが悔いを感じることはないでしょう。
それでも不安な場合は、事前に葬儀社に相談しましょう。
見積もりを出してくれたり、内容について相談に乗ってくれるでしょう。
このように、希望がわかれば葬儀の準備ができます。
ある程度費用の目処が立ち、思ったより高くつくことはなくなるでしょう。
内容も充実させられ、お別れの時間を充実した時間にできるでしょう。
・・・とは言うけど、葬儀の希望なんてどう聞くの?
親にいきなり「あなたの葬儀どうする?」と聞くと、トラブルになる可能性が高いです。
中には「財産を狙われている」と思う親もいるようです。
あなた自身も、いきなり自身の葬儀について聞かれると、いい思いはしないでしょう。
葬儀はその方にとって一番最後の出来事です。
まずは、そこに至るまでに、あなたが知っておかないと困ることを聞いてみましょう。
例えば、親の病気のこと、お墓のことなどが挙げられます。
聞いた時に、関連付けて相手のことを聞くといいでしょう。
例えば、自分が病気やケガをしたときに、相手が病気になった時についてに聞いてみて、
「その時、知らせたほうがいい人はいる?」と聞いてみると、葬儀に呼んだほうがいい人がわかります。
お墓参りに行った時に、その方の宗派やゆかりのある住職さんを聞いて、
「じゃあ、同じ宗派で葬儀することになる?」と聞いてみると、葬儀の形式や住職さんのことがわかるでしょう。
このように、自分や第三者、出来事やニュースの話をしてから、本人のことを聞くようにすると、話がスムーズに進むでしょう。
本人に聞き辛い場合は、近しい人に聞いてみるのもいいでしょう。
「まいぱすの家族終活ワークブック①」を使って
今から備える
ここまで、親の葬儀の希望を知ることが大切だとお伝えしました。
親子関係は様々ですが、子は親の葬儀を行うものだと考えておいたほうがいいでしょう。
弊社では「子が親の終活をする」という新しい発想で「まいぱすの家族終活ワークブック①」を出版しております。
親の終活を通して、親子ともに充実した時間を過ごすことを目標に、
お別れまでに、どんなことを話して、どんなことを知っておくといいかをまとめています。
終活をいくつかの段階に区切って、心構えや具体的な話し方を載せており、重要なことは書き込めるようになっています。
一通り終わると、必要な情報はこのワークブックに残っている状態になります。
「親の今後のことが心配」と考えるようになった方に、最適なワークブックです。
STEP1 親と話す前にのページの抜粋
STEP6 保険証や通っている病院、病気のことについての記入ページ
葬儀の希望を知り、少しずつ準備を進めましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
葬儀の希望がわかれば、費用の目処が立ち、内容の準備もできます。
あなたの大切な人がどんな葬儀を望んでいるかを知っていきましょう。