最期の旅支度も綺麗に整えてあげたい。
もしくは、自身の旅を最期に相応しいもので飾りたい。
そんな願いを形にしたのが、「エンディングドレス」です。
エンディングドレスとは?
古来より日本の死装束は、仏式では白い経帷子、神式では白い小袖とされてきました。
最近では、死装束にドレスを選ばれるケースが増えてきています。
新たな世界への旅立ちを美しい専用のドレスで装う、もしくは旅立たれる方への最期の贈り物として用意されるようです。
エンディングドレスの魅力
エンディングドレスは従来の死装束と異なり、レースやフリルなどをふんだんにあしらい、華やかでおしゃれなデザインのものが多く見受けられます。
カラーも白だけではなく、ピンク・青・紫・黄色など様々なカラーを取り揃えています。
また、洋装だけではなく和装も選択可能です。
死後は硬直や腹水により、場合によっては生前着ていた衣服が、着せられない・着せにくい時があります。
エンディングドレスはゆったりとしたデザイン・サイズで作成していますので、亡くなられた方の身支度を整える方にとっても着せやすいつくりとなっています。
購入はどこでする?
主に、専門店・通販サイト・ハンドメイドがあります。
専門店ではセミオーダーやフルオーダーのオーダーメイドで自分にぴったり合ったドレスを作成してもらうことができます。
通販サイトでは既製のドレスの取り扱いがほとんどですが、オーダーメイドに比べ早い内に手に入ると言えるでしょう。
ハンドメイドは作り方を教えてくれるWebサイトや動画が数多くUPされています。
「エンディングドレス 作り方」などの検索ワードで検索すると閲覧できます。
一番規模が大きいのは、通販サイトでの販売です。
急ぎの場合は通販サイトで購入するのがおすすめです。
事前に準備するのであれば、ハンドメイドなら費用を抑えることができ、想像通りのデザインを実現できます。
専門店であれば、体に合わないといった心配も無用、よりクオリティの高いドレスが入手できます。
amazonや楽天市場などの大手通販サイトやメルカリなどの大手フリマアプリでも取り扱いがあります。
選ぶ際の注意点
- 皮・金属・プラスチック(ビーズ・スパンコール)の素材は避ける
- できるだけスムーズに着用できるデザインを選ぶ
- 試着可能なら試着する
- 布地見本を取り寄せられるなら手元に取り寄せてみる
皮・金属・プラスチック(ビーズ・スパンコール)の素材は避ける
仏教では生き物への殺生を禁じていますので、皮素材は避けた方が良いでしょう。
金属・プラスチックは火葬の際に燃え残ったり、有害物質が発生したりするため、こちらも使用するのは避けましょう。
できるだけスムーズに着用できるデザインを選ぶ
着せやすさも大切な要素、ファスナーや留め具の少ないゆったりとしたデザインを選びましょう。
試着可能なら試着する
画像だけでは質感や着用感が分かりませんので、事前に試着可能な場合は着てみましょう。
生地見本を取り寄せられるなら手元に取り寄せてみる
前述したように質感が画像だけでは分かりにくいため、生地見本を手に取れるのであれば取り寄せて確認しましょう。
準備するタイミング
エンディングドレスを準備される方は、もしもの時に慌てずに済むよう、終活を始められた時など、事前に準備されることが多いようです。
長期保管可能なものが多いですが、念のためどの程度保管可能か確認しておくと良いでしょう。
まとめ
中には着物のリメイクなどもあり、自身の思い入れのある着物でドレスを仕立ててくれるお店も。
自身の体を労う、感謝を伝える手段として特別な一着を用意する、それもまた大切な終活の一つと言えるのではないでしょうか。
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