終活全般

終活|どれくらいの知識を蓄えておく必要がある?

最近では定年後の方だけではなく20代30代の若い世代の中からも、いずれ誰もが迎える人生の終わりを意識し、何をすべきかを知ることで終活を学ぼうとする人が増えてきました。

テレビや新聞でも終活について取り上げられることが増えてきましたが、いざ終活をしようと思っても何をすればいいのか途方に暮れてしまうという人が多くいると思います。

今回の記事は、そんな終活についての悩みと老後の漠然とした不安についてどんなレベルで知識の備えをしたらよいのかご紹介していきます。

是非自分の人生の最期について改めて考えてみていただきたいと思います。

変化した時代

日本は世界でも有数の長寿国ですよね。不老長寿はいつの時代でも人々の夢でした。

そう考えると今日本に生きる私たちは少なくとも長寿の夢は叶えたと言えます。

しかし残念なことに長寿を素直に喜べない社会状況になっていることは否定できません。

以前の日本の老人は病気をしたら同居する家族の誰かが病院に付き添ってくれて、自宅療養となったら身の回りのお世話をしてくれて、お葬式をどうするかどこのお墓に入るかなんて考える必要もありませんでした。

しかしそんな時代はもう終わってしまったのです。

高齢者に立ちはだかる2つの問題

多くの高齢者が自分自身で自分の老後を設計しなければならない時代が来ています。
そんな中、高齢者が抱える問題の多くはお金と人間関係にあります。

お金については、老後の生活の柱となるのは公的年金ですがその額は決して十分なものとはいえません。

しかし高齢になって再就職したとしても収入が下がることが圧倒的に多く、そういった収入と年金だけでは到底生活できない、結局貯金を切り崩し切り詰めた生活をせざるを得ないと多くの方が思っています。

人間関係については、昔のように親・子・孫3世代で生活している家族は減り、高齢になるに従い配偶者の死亡などにより独居率が高くなっているという現状があります。

さらに年齢とともに人付き合いがおっくうになり親しかった人とも疎遠になってしまい、かといって新しい友達はできず孤独まっしぐらで不安だと嘆く方も多くいらっしゃいます。

こういった問題を抱えているお一人様やご高齢のご夫婦2人暮らしの方々が安心して、老後を暮らすためには認知機能がしっかりしているうちに、病院に入院するときや介護施設に入所するときに保証人を誰に頼むか遺産相続お葬式をどうするかなどについて決めておくことが大事です。

まだまだ遠い未来の話だと感じている人も多いかもしれませんが、まだまだ遠い未来の話だと思えるようなうちから準備しておくことが大切です。
いざ自分が年老いてその時になってからではもう遅い。終活は人生の終わりのための活動であり、まさにこうした問題を元気なうちに考えるということです。

どんなレベルで終活の知識を蓄えたらいいのか

さてそんな大切な終活なんですが、何をすればいいのか知っているよという方はいらっしゃいますでしょうか?

終活という言葉は知っているけれどその内容についてはあまりよく知らないという方が多いと思います。

一口に終活と言っても多種多様、とてもたくさんあります。

まず、将来起こりうる事態への備えとして、入院、延命治療、介護、保険、お墓、遺品整理、ペット、身元保証人、病気(認知症)、生前整理、葬儀、相続などがあります。

なかなかこれを一人でやるとなると大変そうですよね。

ですから日頃から身近な人とこういったことを忖度なしに話し合う機会を設けるこれが大切になってきます。

もちろんすべてを完璧にする必要はありません。自分にとってここは外せないというポイントから一つずつを行っていけばそれでいいのです。

今ではネットで検索すればそれぞれの項目において何をすればいいのかということが簡単に見つかるようになりました。

終活についての本も多数出版されています。その中から自分に合った情報を適宜選んで自分に合った終活を行いましょう。

さて自分の場合の終活は前述したように、自分の疑問を解決していけばいいでしょう。

しかし記事をご覧になっている方の中には自分の終活よりも先に親の終活の手伝いをしてあげたい、そんな方も多いと思います。
ですがハードルを高く感じ、ほとんどの人は難しいと思うでしょう。

終活の知識を完璧にするよりは、ざっくりと理解し親から聞かれた時、周囲の人から聞かれた時に調べることができるようにするそんな下地を作るということがとても大切であると思います。

相談事を聞いて、「この問題は相続関連だから税理士さんの専門領域だな」と判断できるくらいの知識があれば十分なのです。

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