今までの概念を打ち破る葬儀形式があるのをご存知でしょうか。
ライブ配信で葬儀に参列できるオンライン葬儀という形式が新しく始まっています。
近年のコロナやインフルエンザウイルスの流行、また、遠隔地や体が不自由なことから葬儀への参列を見送っていた方も、亡くなった方の葬儀に参列が叶うようになりました。
オンライン葬儀とは
オンライン葬儀とは、インターネット通信を利用し、スマートフォンやPC等を通して葬儀に参列できる葬儀形式です。
Zoom・LINE・YouTube等で配信することが一般的です。
ライブ配信形式で配信するため、遠隔地からでも問題なく参列できます。
新型コロナウイルスの流行により、感染の心配がなく葬儀に参列できる葬儀形態が生まれました。
新しい葬儀のスタイルとして注目されています。
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オンライン葬儀の注意点
葬儀場を選ぶ際、電波が届きにくい場所は避ける
良好な通信環境は、オンライン葬儀の肝です。
電波が届きにくい立地や建物の構造になっている葬儀場は選ばないようにするのが良いでしょう。
通信障害のリスクを回避することが重要です。
火葬場内は撮影禁止
火葬場内は原則撮影禁止となっています。
火葬場は公共の施設でもあり、様々な人が利用することから、何より、家族と亡くなられた方が最期にお別れの挨拶をする場所ですので、プライバシー保護のために元々撮影禁止とされています。
オンライン葬儀のメリット
- 感染リスクを回避できる
- 遠隔地・海外からも参列してもらえる
- 好きな場所から参列できる
- 葬儀場の許容量を超える規模の葬儀ができる
感染リスクを回避できる
葬儀場に人が密集することで感染症のリスクが高まります。
妊娠されている方や高齢者、持病をお持ちの方、お子様等は感染してしまった場合、重症化に繋がる恐れがあります。
オンライン葬儀であれば、リモートで参列できるため、多くの人が葬儀場に集まることがなくなり、感染のリスクが低くなります。
ウイルス感染の不安を感じている方も安心して参列ができるでしょう。
遠隔地・海外からも参列してもらえる
オンライン葬儀はインターネットによるライブ配信ですので、葬儀場に向かう必要がありません。
遠隔地や海外に住んでいる等、様々な理由のある方にも気軽に参列してもらえます。
好きな場所から参列できる
高齢者やお体の不自由な方、介護施設に入居中の方でも、ご自宅や好きな場所から参列可能です。
また、他の参列者と顔を合わせる心配もありません。
葬儀場の許容量を超える規模の葬儀ができる
オンライン葬儀であれば、参列者を収容できるか心配する必要がありません。
また、規模の小さい葬儀場でも葬儀を執り行うことが可能ですので、費用の節約にも繋がります。
オンライン葬儀のデメリット
- スマートフォンやPCを準備する必要がある
- デジタル端末が苦手な人もいる
- 通信障害が起きる恐れがある
- 撮影範囲が限られている
スマートフォンやPCを準備する必要がある
ライブ配信を視聴できる性能を備えたスマートフォンやPCが必要になるため、準備できないと参列できません。
特に高齢者は端末を持っていない可能性が高いので注意が必要です。
デジタル端末が苦手な人もいる
参列するためには、スマートフォンやPC等のデジタル端末からインターネットを介してライブ配信にアクセスする必要があります。
参列を希望される方の中には、操作に不慣れで苦手意識を持たれている場合も多いでしょう。
そういった方々のサポートも必要になるため、デメリットの一つになりうるでしょう。
通信障害が起きる恐れがある
オンライン葬儀はインターネットでライブ配信を行うため、インターネット回線の不具合やZoom等の配信ツールの障害が起きることで、オンライン葬儀を執り行うことができなくなる可能性があります。
撮影範囲が限られている
一般の参列者がいる場合は、参列者がカメラに映りこまないように配慮する必要があります。
また、故人の姿を一目見たい方、逆に抵抗感がある方と様々いらっしゃることと思います。
そして、火葬場内は撮影不可のため、最期のお別れまでは立ち会うことができません。
参列時のマナー
香典
オンライン葬儀の場合も参列するのであれば香典を送ります。
金額の相場は従来の葬儀形式と変わりありません。
オンライン葬儀では、多くの葬儀社が香典のキャッシュレス決済を導入しています。
喪主が香典辞退をしている場合には、それに従うようにしましょう。
服装
オンラインで参列するとしても喪服を着用するのが良いでしょう。
たとえ参列者の姿が見えないとしても、故人を偲び、ご遺族に配慮した服装で参列しましょう。
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まとめ
オンライン葬儀についてご紹介しましたが、誕生してからまだまだ歴史が浅い葬儀形式ですので、実施する場合には周囲の理解を十分に得てからが良いでしょう。
とは言え、様々な事情で参列を断念せざるを得なかった方も、オンライン葬儀の形式を取ることにより、参列が叶う場合もあります。
メリット、デメリットを十分に理解した上で、検討されることをおすすめします。
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